逆井聡人
1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。専攻は日本近現代文学、比較文学、表象文化論。共著に『盛り場はヤミ市から生まれた』(青弓社)、論文に「原罪に代わるもの――戦後道徳と荒正人」(「言語態」第14号)、“Fight for the Right to Live: Kim Tal-su’s Novels and ‘Third Country National’ Discourse” (Literary Intervention and Political Culture in South Asia) など。
焼跡や闇市を表象する小説や映画、批評を検証することを通して、私たちがもつ戦後日本という歴史認識や国土イメージをあぶり出す。「戦後日本」という枠組みから「冷戦期日本」という歴史認識へのパラダイムシフトを提起する挑発的な日本論。