
田中健滋
1953年、北海道生まれ。精神科医、前電気通信大学教授。専攻は精神医学。著書に『日本人の利益獲得方法』(新曜社)、『統合的分裂病病態論――精神病理学と生物学的精神医学の統合的理解』(創造出版)、共著に『大学生のための「健康」論――健康・運動・スポーツの基礎知識』(道和書院)、『分裂病症状をめぐって』(星和書店)、『第5回読売論壇新人賞入選論文集‘99』(読売新聞社)など。
似た境遇で同時期に活躍した著述家3人の作品から他者との関わり方とその結果生じるストレスの耐性の差異を読み解いて、人には生理的に規定される価値観があることを推論する。さらにカントや村上春樹をも対象にして時代を超えた価値観の3類型を提示する。