
石坂友司
1976年、北海道生まれ。奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授。専攻はスポーツ社会学、歴史社会学。著書に『現代オリンピックの発展と危機1940-2020』(人文書院)、共編著に『〈オリンピックの遺産〉の社会学』『〈ニッポン〉のオリンピック』(ともに青弓社)、『オリンピックが生み出す愛国心』(かもがわ出版)、論文に「東京オリンピックと高度成長の時代」(「年報・日本現代史」第14号)など。
高度経済成長と重ね合わせて、強烈なまでの成功神話として記憶される1964年のオリンピックを、スポーツ界と都市という2つの視点から読み解き、語られない実態を浮き彫りにする。64年大会の遺産=レガシーに正面から対峙して、インパクトを冷静に見定める。