西井一夫
1946年、東京都生まれ。1968年、慶應義塾大学経済学部卒業。弘文堂を経て毎日新聞社に入社。「カメラ毎日」編集長を経て、クロニクル編集長を担当、『昭和史全記録』『戦後50年』『詳細阪神大震災』『20世紀の記憶』ほかを編集し、2000年に退職、2001年11月、本書刊行直後に死去。著書『なぜ未だ「プロヴォーク」か』『写真的記憶』(ともに青弓社)、『新編「昭和二十年」東京地図』(ちくま文庫)、『暗闇のレッスン』『写真のよそよそしさ』(みすず書房)ほか。
森山大道や東松照明、荒木経惟らに伴走し、写真編集者として写真家の奥に隠された精神をも明るみに引き出した渾身の評論集。写真の歴史的・社会的背景を語り、写真家の苦悩と闘いをさぐり、写真というメディアをとおして同時代に発言する写真論の決定版。