
高橋 直子
1972年、秋田県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(宗教学)。明治学院大学国際学部付属研究所研究員、テレビ番組制作リサーチャー。専攻は宗教学。著書に『オカルト番組はなぜ消えたのか――超能力からスピリチュアルまでのメディア分析』(青弓社)、共著に『媒介物の宗教史』(リトン)、『神道はどこへいくか』(ぺりかん社)など。
現在のテレビ番組制作にはなくてはならない存在であるテレビリサーチャーは、情報バラエティー、教養、クイズ、ドラマ、ドキュメンタリーなど、さまざまな番組の制作者から依頼を受け、企画・取材・編集など、制作過程で必要となる多種多様なリサーチ(情報の収集・調査・確認)を担当している。
「裏取り」「ネタ出し」などの仕事の内実、会社所属とフリーの違い、やりがいや苦労、求められる資質、就職状況などを実例をもとに紹介して、第一線で活躍するリサーチャーへのインタビューから、テレビリサーチャーの歴史、仕事の重要性や幅広さを描き出す。
「デマの拡散」「炎上」「メディア不信」――情報の真偽への感度やフェイクニュースの見極めが必要とされるいま、「情報への信頼性」をファクトに基づいた取材で支える仕事の実態や社会的な意義を紹介する、高校生や大学生に向けた初めての入門書。