笹井 祐子
1966年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。日本大学芸術学部美術学科教授、版画学会会員。絵画ならびに版画制作。展覧会に 「笹井祐子展 赤の声・青の音」星と森の詩美術館(十日町市)、「現代日本美術の動勢 版/写すこと/の試み」富山県立近代美術館(富山市)、「現代版画の潮流展」町田市立国際版画美術館(町田市)、「国際交流女性現代美術展「アートの断面」」BankART Studio NYK(横浜市)、「一期一会」メキシコ自治大学チョッポ美術館(メキシコ市)ほか。近年はメキシコ美術と交流しながら制作と研究を進行中。
藤原 成一
1937年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業。元日本大学芸術学部教授、生存科学研究所常務理事。専攻は表象文化研究、コミュニケーション論、日本文化研究。著書に『「超」写真表現力』『生きかたの美学』『富士山コスモロジー』『幽霊お岩』(いずれも青弓社)、『「よりよい生存」ウェルビーイング学入門』(日本評論社)、『かさねの作法』『京都癒しのまち』『癒しのイエ』『弁慶』『風流の思想』『癒しの日本文化誌』(いずれも法蔵館)、共著に『50冊で学ぶ写真表現入門』(日本カメラ社)ほか多数。
絵を描く、とはどういうことか? どうすれば絵画で自分を表現できるのか?
いま氾濫している通俗的なおもしろさは、発信者が満足しているものが多い。危険なもの、怖いものと対峙しておもしろさの核に迫り、心身に響く爆発力を見いだすこと、そこに真の表現と作品が約束される。
表現とは自分そのものを問いかけること。社会や歴史のなかの自分を把握し、自信をもって自分を表出する行為である。土台になる社会や歴史を知って、通俗性や既成のものを拒絶し、自分を賭けた冒険と実験にどのようにして挑みつづけるのかをレクチャーする。
自分に、社会に、歴史に、芸術に対して、新しい知覚、感性、発想を問いかけ、絵画を描くダイナミズムを身に付けるワークショップの成果をまとめた一冊! 実作を多数所収。