
若林 一美(ワカバヤシ カズミ)
1949年、東京都生まれ。元・立教女学院短期大学学長。デススタディーに早くから取り組み、子どもを亡くした親の「ちいさな風の会」世話人を務める。著書に『〈いのち〉のメッセージ――生きる場の教育学』(ナカニシヤ出版)、『自殺した子どもの親たち』(青弓社)、『「悲しみ」を超えて生きる』(講談社)、『穏やかに死ぬということ』(主婦の友社)、『死別の悲しみを超えて』(岩波書店)など。
「あなたの墓を掘り起こし、「なぜ死んでしまったの」と聞きたい衝動に駆られます」――。自死遺族になった親たちは、その日から終わりがない問いと悲しみの日々を生きている。社会の偏見のなかで、死別という不条理を抱えながら生を紡ぐ遺族たちの手記も所収。