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中野重治と朝鮮問題 連帯の神話を超えて

3,080円

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廣瀬 陽一(ヒロセ ヨウイチ) 1974年、兵庫県生まれ。大阪府立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員。専攻は日本近代文学、在日朝鮮人文学。著書に『金達寿とその時代――文学・古代史・国家』『日本のなかの朝鮮 金達寿伝』(ともにクレイン)、編著書に『金達寿小説集』(講談社)など。 ホームページ:http://srhyyhrs.web.fc2.com/ メールアドレス:[email protected] 戦前にはプロレタリア文学運動に身を投じ、共産党員や政治家としても活躍した作家・中野重治。中野の著作は、天皇制との闘争や転向など、共産主義運動との関連で批評されてきたが、中野が敗戦後から晩年まで取り組んだ朝鮮問題の実態や全体像は語られてこなかった。 中野が書いた戦後のテクストにおける朝鮮や在日朝鮮人の言説を丹念に読み込み、安保闘争や浅間山荘事件、東西冷戦などの社会的な事件・状況を踏まえながら、彼の朝鮮認識の変容と実像を明らかにする。 植民地主義やナショナリズム、転向、親日/反日、民族的連帯など、朝鮮や在日朝鮮人をめぐる諸問題に誠実に向き合い、それまでにない連帯のありようを模索した中野の思想的・政治的な実践が示す可能性を浮かび上がらせる。

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