齋藤 早苗(サイトウ サナエ)
2018年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。徳島大学卒業後、三井生命保険(現・大樹生命保険)で職域営業を担当。在職中、LIMRAより国際継続率優秀賞(International Quality Award)を受賞。その後、山口県東京物産観光事務所で物産の宣伝・販売、日本看護協会で各種委員会運営事務局などを担当後、退職し、一橋大学大学院社会学研究科修士課程に進学。修了後、現在まで、都内大学編入・大学院予備校で論文講師、受験指導にあたる。著書に『男性育休の困難――取得を阻む「職場の雰囲気」』(青弓社)、調査報告に「親はどのような保育を求めているのか――株式会社立保育所に着目して」(「相関社会科学」第24号)、「育児休業取得をめぐる父親の意識とその変化」(「大原社会問題研究所雑誌」2012年9・10月号)など。
近年、会社勤めなど、仕事経験がある社会人が大学院で学び直す動きが増えつつある。しかし、社会人が大学院に入学すると、社会での経験を生かせないことに戸惑ったり、我流の落とし穴に陥ってしまったりすることがある。
本書は、社会人院生特有の大学院生活の困り事に焦点を当てながら、学問世界の「常識」から助け合いのネットワーク作り、ゼミでの作法、調査の仕方、論文の書き方(アカデミック・ライティング)までを幅広く取り上げる。
学業と仕事の折り合いの付け方や大学院修了後のキャリアへの生かし方、大学院で学んだ意義など、社会人院生の経験談もコラムとして多数所収。イラストやチャート図など、ビジュアル資料も充実。
社会人が大学院での学びを充実させるための知恵や知識、視点などを盛り込んだ、総合的な大学院生活ガイド。