{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/1

異国情緒としての堀口大學

4,400円

送料についてはこちら

大村 梓(オオムラ アズサ) 山梨県立大学国際政策学部准教授。専攻は日本近現代文学、比較文学、翻訳研究。共著に『文化表象としての村上春樹――世界のハルキの読み方』(青弓社)、『村上春樹における秩序』(淡江大学出版中心)、論文に「詞華集としての西欧詩の訳詩集――堀口大學編訳『月下の一群』を中心に」(「山梨国際研究」第14号)など。 明治から昭和まで歌人・詩人・フランス文学者として活躍して、多くの翻訳をなした堀口大學。10年以上にわたる海外生活や翻訳の業績がこれまで注目され、堀口の翻訳が日本近代文学に与えた影響という側面から主に議論されてきた。 だが、堀口自身が精力的に展開した文学実践や、彼の活動が日本文壇に与えた「異国情緒/エキゾチシズム」のインパクトは注目されてこなかった。 堀口大學の文学者としての経歴を、創作詩作『月光とピエロ』や訳詩集『月下の一群』などを中心に理解する。そのうえで、原文と翻訳テクストの比較などをとおして、堀口によるポール・モラン作品の翻訳とモダニズムの関係性、「新しさ」への志向、堀口自身の詩歌・随筆の射程を明らかにする。 堀口大學が日本文壇で異国情緒というイメージをまとい、それが解体・展開していくプロセスを比較文学的な視点から追い、堀口の詩歌や随筆が日本の翻訳――文体・語句・テーマ性――に与えた影響に光を当てる。

セール中のアイテム