
藤田 真文(フジタ マフミ)
1959年、青森県生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授。専攻はメディア論、マスコミュニケーション論、テレビドラマ研究。著書に『ギフト、再配達――テレビ・テクスト分析入門』(せりか書房)、編著に『メディアの卒論――テーマ・方法・実際[第2版]』(ミネルヴァ書房)、共編著に『メディアが震えた――テレビ・ラジオと東日本大震災』(東京大学出版会)、共著に『ニュース空間の社会学――不安と危機をめぐる現代メディア論』(世界思想社)、監修に『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)など。
テレビドラマについてレポートや卒論を書きたいけれど、どこから始めればいいかわからない。そもそも、テレビドラマってどうやって研究するの?
そうした疑問に答えるテレビドラマ研究の入門書。ドラマの選び方、時間軸やキャラクターの考え方などの基本的な要素を押さえたうえで、「ジェンダー」「LGBTQ」「都市」「権力」など、人文学・社会学の視点からテレビドラマを研究する方法を案内する。
取り上げるドラマは『男女7人夏物語』のような有名作から、『逃げるは恥だが役に立つ』や『きのう何食べた?』、『silent』をはじめとする話題作まで。13の研究テーマで、台詞や登場人物の関係性の描き方から浮かび上がる若者や家族、都市像をひもといていく。
当たり前に描いてあるように見える家族や恋愛、仕事に時代性や社会の変化が映し出されていることを指摘し、さまざまな「テレビドラマの見方」を提示する。テレビドラマ研究の第一歩に最適の入門書。