関口 義人(セキグチ ヨシト)
1950年、東京都生まれ。音楽評論家・ロマ研究家。著書に『イスラーム化する世界と孤立する日本の宗教』『ベリーダンス――伝統と革新のあいだで』(ともに彩流社)、『ヒップホップ!――黒い断層と21世紀』(青弓社)、『ベリーダンスの官能――ダンサー33人の軌跡と証言』(青土社)、『ジプシーを訪ねて』(岩波書店)など。
古代エジプトで発祥した世界最古の踊りといわれるベリーダンス。現在では女性が抑圧を解放し、多様な女性性を表現するパフォーマンスとして日本でも人気が広がっている。
国内の第一線でパフォーマーとして、そして指導者として活躍するベリーダンサー26人のライフヒストリーを取材し、生きることと密接に結び付いている彼女たちの表現のルーツ、ベリーダンスとの邂逅、ダンスの流派や思想に迫る。
ベリーダンスの発祥国エジプトの歴史や現代日本のベリーダンスシーンについてより深く知るためのコラム、パフォーマンスの魅力を伝えるカラー口絵も所収。
――「ダンススクールの先生/生徒の関係を超えて、困ったときには助け合える、相談しあえるコミュニティーになれているとうれしい」
――「私のクラスのモットーは「自分に自信をもつ」「脂肪は財産」」
――「痩せるという選択肢だけではなく、ありのままの自分を好きになって、努力した自分をもっといとおしいと感じてもらえたら」
――「レッスンにこなくなった生徒の幸せもずっと願っているし、また気が向いたらいつでも戻ってこられる母船のようでありたいと思っている」(本文から)