三宅新三
1951年、岡山県生まれ。1975年、東京大学文学部卒業。1978年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科・文学部教授。専攻はオペラ表象論、ドイツ文学。著書に『ヴァーグナーのオペラの女性像』(鳥影社・ロゴス企画部)、共著に『カルポス』(同学社)ほか。
貴族社会から市民社会への転換期に生きた芸術家モーツァルト。彼のオペラの根底には愛と結婚をめぐる新旧社会の規範の対立や葛藤というエロスの問題が横たわっている。その社会的・文化的な諸相を『イドメネオ』から『魔笛』までの七大オペラを通して読み解く。