{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/1

プロレタリア文学とジェンダー

4,400円

送料についてはこちら

飯田 祐子(イイダ ユウコ) 1966年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科教授。専攻は日本近現代文学、ジェンダー批評。著書に『彼らの物語』『彼女たちの文学』(ともに名古屋大学出版会)、編著に『『青鞜』という場』(森話社)、共編著に『女性と闘争』(青弓社)など。 中谷 いずみ(ナカヤ イズミ) 1972年、北海道生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学・文化。著書に『その「民衆」とは誰なのか』、共編著に『女性と闘争』(ともに青弓社)、論文に「フェミニズムとアナキズムの出会い」(「有島武郎研究」第23号)など。 笹尾 佳代(ササオ カヨ) 1979年、徳島県生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学。著書に『結ばれる一葉』(双文社出版)、共編著に『女性と闘争』(青弓社)、共著に『論集 樋口一葉』第4巻(おうふう)、『スポーツする文学』(青弓社)など。 大正期から昭和初期のプロレタリア文学運動は労働者階級の現実を描く文学実践だが、そのジェンダー構造については十分に問われてきたとはいえない。プロレタリア文学をジェンダーというレンズを通してみたとき、階級と性にはどのような関係性が現れるのだろうか。 小林多喜二や徳永直、葉山嘉樹、佐多稲子、吉屋信子、山川菊栄など、大正から昭和初期の日本のプロレタリア文学を中心に、ジェンダー批評の観点からその実践を読み解く。弱者が権利を求める階級闘争の渦中でさえ、周縁化されたり、ケアとしての役割を求められたりする女性の姿を切り取る文学作品からは、階級闘争におけるジェンダー問題にとどまらず、「階級闘争自体のジェンダー化」というべき複合的な課題がみえてくる。 「階級」「労働運動」という論点とジェンダーやセクシュアリティ、さらに民族やコロニアリズムなどの論点の交差=インターセクショナリティにも着目して、プロレタリア文学が内包する問題と闘争の可能性を描き出す。

セール中のアイテム