
櫻井悟史
1982年、大阪府出身。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程在籍、日本学術振興会特別研究員。専攻は歴史社会学。共編著に『特別公開企画アフター・メタヒストリー』(立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点)、論文に「誰が死刑を担ってきたのか?」(「生存学」第2号)、「斬首を伴う「死刑執行人」の配置に関する考察」(「Core Ethics」第5号)、共著論文に「書籍のテキストデータ化にかかるコストについての実証的研究――視覚障害者の読書環境の改善に向けて」(「Core Ethics」第6号)など。
日本で死刑執行を担ってきたのは誰なのか、死刑執行人を選ぶ社会的条件とはなにかを、江戸期の山田浅右衛門や明治期の監獄の押丁・看守の事例を取り上げて明らかにし、究極的には国家ではなく「人が人を殺す」という、死刑執行をめぐる諸問題を解きほぐす。