現代中国と日本文学の翻訳   テクストと社会の相互形成史
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現代中国と日本文学の翻訳   テクストと社会の相互形成史

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孫 軍悦(ソン グンエツ) 2010年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学教養学部、人文社会系研究科・文学部教員を経て、現在、立命館大学国際関係学部教員。専攻は比較文学、翻訳研究。共著に『国際日本学研究の最前線に向けて――流行・ことば・物語の力』(国立台湾大学出版中心)、『村上春樹と小説の現在』(和泉書院)、訳書に溝口雄三『方法としての中国』『李卓吾――正統を歩む異端』、新崎盛暉『現代日本と沖縄』など。 戦後の日本と中国は、対立と友好の狭間で揺れ動きながら関係を形作ってきた。そのようななか、日本の文学は中国でどう翻訳されて、中国の人々にどう受容され、いかなる影響を与えてきたのだろうか。 1960年代から70年代までの井上靖『天平の甍』の翻訳と舞台化、70年代末から80年代末までの日本推理小説や映画のブーム、80年代末から2000年代にかけての村上春樹『ノルウェイの森』の翻訳と受容という3つのテーマに焦点を当てる。そして、国交正常化、文化大革命、社会主義の諸政策など、各時代の社会的な背景とともに人々の翻訳の受容の実態を浮き彫りにする。 日本文学の翻訳・舞台化・映画化を中国の政治・経済・法律などの諸制度とも絡めて考察して、原作-翻訳-受容のダイナミックな相互作用が中国社会に与えたインパクト、そして文学と社会の共振の諸相を描き出す。