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乳がん女性のエスノグラフィー

2,640円

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菅森 朝子(スガモリ アサコ) 東京都生まれ。立教大学社会学部助教。専攻は医療社会学、ジェンダー研究。論文に「家族をケアする女性が病者になるときの家族との関係―乳がんを経験した女性の語りから」(「年報社会学論集」第37号)、「がんの活動に関与する非当事者で職業上の専門性を持つ人の複合的アイデンティティ―広告クリエイターの活動に着目して」(「保健医療社会学論集」第35巻第1号)など。 乳がんは、日本の女性の9人に1人が罹患すると言われ、現代を生きる女性にとってごく身近な慢性病である。罹患者数は増加する一方で、医療の発達によって「治るがん」にもなっている。乳がんを経験した女性たちは、診断から治療、その後の日常生活までをどのように生きているのか。 10年に及ぶ乳がん経験者への継続的なインタビュー調査と、患者会へのフィールドワークから、経験者=「がん友」同士の支え合い、乳房の喪失と再建への思い、がん再発のリスクへの不安、仲間との別れ、家族との関係性などを丁寧に描き出す。 女性同士の友情や自らの経験の社会への継承など、特有の関係性や思いを明らかにすると同時に、女性たちが抱える孤独や痛み、性別役割やキャリア形成の葛藤など、日本のジェンダー構造が抱える問題性も逆照射する。

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