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世界を環流する〈インド〉   グローバリゼーションのなかで変容する南アジア芸能の人類学的研究

4,840円

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松川 恭子(マツカワ キョウコ) 1972年、大阪府生まれ。甲南大学文学部教授。専攻は文化人類学、南アジア地域研究。著書に『「私たちのことば」の行方』(風響社)、共著に『湾岸アラブ諸国の移民労働者』(明石書店)、International Labour Migration in the Middle East and Asia(Springer)など。 寺田 𠮷孝(テラダ ヨシタカ) 1954年、三重県生まれ。国立民族学博物館名誉教授。専攻は民族音楽学。著書に『音楽からインド社会を知る』(臨川書店)、編著にMusic and Society in South Asia(国立民族学博物館)、論文に“T. N. Rajarattinam Pillai and Caste Rivalry in South Indian Classical Music”(Ethnomusicology, 44(3))など。 グローバリゼーションのなかで変容するインドと南アジア芸能の現状を、政治・経済・社会的変化という文脈に位置づけて、人類学的な観点から明らかにする。 インドの経済自由化と南アジアの社会変化のなか、音楽、舞踊、演劇などの南アジア芸能が、多様化する情報メディアの拡大と人の移動を通じて幅広く受容・消費される状況が注目を集めている。 特に、芸能の実践者たちが従来の社会関係を超えてトランスナショナルなネットワークに参入することで生じる南アジア芸能の再定義と拡張を捉える。現代の芸能実践者たちは、様々な観客・消費者の嗜好に応えるために従来とは異なる美意識とパフォーマンスを身につけ、市場経済原理に合わせたマネジメントとマーケティングをおこなっている。 各章で、彼らが新たな需要に応える一方で、既存の芸能形態や社会形態を維持しながら南アジア芸能を創発・変容させていく過程を具体的な事例に基づいて描き出す。実践者の移動と芸能に着目して、インド文化を中心にした南アジア文化をめぐる表象とポリティクスの問題を浮き上がらせる。 グローバリゼーションのなかでの南アジア芸能のフローと変容を4つの類型に分けて、複数の地点の間を多方向的・可逆的に流れる文化的フロー、環流のダイナミクスを捉える。

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