野辺 陽子
1970年、千葉県生まれ。高知県立大学地域教育研究センター講師。専攻は家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究。共著に『グローバル化時代における生殖技術と家族形成』(日本評論社)、論文に「非血縁親子における「親の複数性・多元性」の課題」(「比較家族史研究」第29号)など。
松木 洋人
1978年、兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。専攻は家族社会学。著書に『子育て支援の社会学』(新泉社)、共著に『越境する家族社会学』(学文社)など。
日比野 由利
1973年、京都府生まれ。金沢大学大学院医薬保健研究域医学系助教。専攻は社会学、生命倫理学。著書に『ルポ 生殖ビジネス』(朝日新聞出版)、編著書に『グローバル化時代における生殖技術と家族形成』(日本評論社)など。
和泉 広恵
1972年、京都府生まれ。日本女子大学人間社会学部准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、親子関係。著書に『里親とは何か』(勁草書房)、共著に『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)、『現代日本の人間関係』(学文社)など。
土屋 敦
1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部社会学研究室准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学。著書に『はじき出された子どもたち』(勁草書房)、共著に『子どもと貧困の戦後史』(青弓社)、論文に「母子衛生行政の転換局面における「先天異常児」出生予防政策の興隆」(「三田学会雑誌」第102巻第1号)など。
映画『そして父になる』が描いたように、私たちは血縁の有無や「こうあるべき」という規範によって「家族」を自明視し、それに強くこだわりもしている。憲法24条の改正をめぐる議論もこの延長線上にあるといえるだろう。
だが、生みの親と育ての親が異なったり、「他人」同士が生活をともにしたりと、親子関係の実態は多様であり、「育児の社会化」も近年盛んに議論されている。
代理出産、特別養子制度、里親、児童養護施設といった事例から、多様化し複雑化する昨今の〈親子〉事情を丁寧に腑分けして紹介し、それぞれの現状と問題点を指摘する。血縁や実親子だけを軸に家族を考えていくことの弊害を明らかにして、ハイブリッドな親子関係がもつ可能性を描き出す。