木戸 功(キド イサオ)
神奈川県生まれ。聖心女子大学現代教養学部教授。専攻は家族社会学。著書に『概念としての家族』(新泉社)、共著に『よくわかる家族社会学』(ミネルヴァ書房)、論文に「家族社会学と質的研究」(「家族社会学研究」第23巻第2号)など。
松木 洋人(マツキ ヒロト)
兵庫県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は家族社会学。著書に『子育て支援の社会学』(新泉社)、共編著に『岩波講座 社会学 第10巻 家族・親密圏』(岩波書店)、論文に「食物アレルギーのある子どもとその家族を支援する実践の論理」(「三田社会学」第29号)など。
戸江 哲理(トエ テツリ)
大阪府生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は家族社会学、コミュニケーション論。著書に『和みを紡ぐ』(勁草書房)、共著に『基礎からわかる社会学研究法』(ミネルヴァ書房)、論文に「子育て仲間を「する」」(「フォーラム現代社会学」第20号)など。
日本で近代家族が普及した1950年代から70年代、それが成熟した80年代、そして大きな変革があった90年代以降――戦後日本の家族関係はどのように形成され維持されてきたのか。現在の日本で、家族生活はどのように営まれているのか。
本書では、日本家族社会学会が実施した大規模なインタビュー調査(NFRJ18質的調査)から得られた家族にまつわる豊富な語りやデータに基づき、日本の家族のすがたを多角的に浮かび上がらせる。
幅広い世代の語りを「結婚と離婚」「子育てと家事」「中高年期のライフステージ」という視点から丁寧に分析して、夫婦間の葛藤、離婚後の実際、子育ての関わり方、親やきょうだいとの距離感など、いまの家族生活のリアルを照らし出す。